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詩 夢ひと夜 [詩]

夢を見た。
N子が仲間と岩盤浴に行った。そこが気に入ったから来いという。
行ってみると、そこは岩だらけの谷間。多くの人が家族や女性、男性同士のグループで来ていて、それぞれ和んでいる。N子が水着、それも黒に白い模様の入ったビキニでやってくる。
着いて行くが、いつものようにすぐにはぐれてしまう。四つ辻で待っているとN子が遠くに立って手を振っているのが見えた。

連れて行かれたのは、たくさんの木製の円いテーブルがぎっしりと置かれた場所。野天のようだ。
テーブルの周りには、これも隙間なく人々が姿勢正しく腰掛けている。澄まして無表情な人もいれば、笑顔の人もいる。怒っている人や悲しそうな人は、不思議とひとりもいない。話しかけたり、互いを見たりしない。まるで、自分しかそこにいないかのように静かに座っている。
目を凝らして見ると、T先生のほほ笑んだ顔が見える。
「最近、お会いしていないが、ああそうだったのか……」と思う。

小さな土産物屋もある。女将が何かつぶやいたが、顔も口元も、しゃべった内容も覚えていない。土産物はすべて白く干からびた野菜ばかりだ。

いつの間にか、木造りの長細い部屋に来た。目の前には、時代を吸って黒ずんだ木の扉がずらりと並んでいる。まるで昔の厠だ。そのどれかを開けて入れいうことのようだ。
私はちょうど真ん中あたりにある、木目のぎっしりと詰まった扉の、引き手の四角い穴に三本の指をかけた。
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